転職しました

既にツイートで垂れ流しているように、5月末で前職を辞め、7月1日から新しい職場にて仕事をしている。

 

輸入車の営業から産業用部品メーカーの営業という、比べると新しい仕事は地味なのかもしれない。

給料も下がった。残業代(30時間以上働いても残業代は切られていた)、住宅補助、営業車手当などそのへんはしっかりしていたのと、ボーナスも同い年の人たちから比べたら貰っていた方だと思う。

 

お金で買えない価値がある、マスターカードは持ってないけど、新しい職場では色々とお金と引き換えに新しい価値を享受している。

 

 

・変なメールが来ない

これ、なんの事かと思う人もいるだろうが、とにかく前の職場は「変なメール」がめちゃくちゃ多かった。業績不振を責めるメール、不振の営業を名指しで祭り上げるメール、「定休日でも関係ないわ!」で締めくくられている叱咤激励のメール、途中からスマホが導入され、LINEになってからは変なLINEがとかく来た。

上長の指示、コメントなどを未読スルーすると、未読の人をスクショしてその画面が送られてくる。1分以内に既読をつけないとそうなることが多かったので、「こいつが彼女だったらめんどくさいんだろうな」と思うようにしていた。

 

今の職場はというと、受注進捗のメール、取引先からのメール、レポートに対するコメントのメールなど、ごく在り来りのメールである。隣の課の課長さんに研修をしてもらい、資料をメールでいただいたのだが、最後に「コロナが落ち着いたら飲みに行こう」と食べログのURLまで送られてきていた。可愛い。

 

 

・ハラスメントがない

とにかくハラスメントに塗れていた前職。主にパワハラが蔓延していた。さっきのメールの件もそうだが、とにかく陰湿で貶める発言がめちゃくちゃあった。というか、「アホボケコラ殺すぞ」みたいなワードが飛び交っていた。

「台数足りひんなら新車の注文書書いてこい」

「ボールペンで刺したろか、おお?」

「もうこいつ放っておいていいでしょ、あとのメンバーで仕事しましょう(本人がいる前で)」

もう思い出すのもアレなのでこれぐらいにしておくが、とにかくそういう言葉って言われている本人もそうだけど聞いてる周りも消耗するんだなと思った。上長がとある支店で、怒り狂って壁を蹴って穴を開けていたり、僕の先輩が僕の後輩にブチ切れてこれまた壁を蹴って穴を開けていたり、反抗期の中学生が沢山いるんだな、と思うようにしていた。

 

今の職場では、そもそも会社として「ハラスメントが定義されている」のである。数にしておよそ20程、「何をしたらハラスメントになる」ということが明文化されている。これではハラスメントが起きようもない。もちろん、営業なので数字に対しての叱咤激励はあるだろうが、この一週間でそのような光景は一度も見ていない。

 

 

 

・転職組が多い

令和も2年目に突入しているにも関わらず、昭和で頭が止まっている人が沢山いた前の職場。何故そうなるのかと離れてみてから思うのは、「全員車業界しか知らない」からだ。車業界の営業スタイルは、常識は、こうだから、こうしたら売れるんだという凝り固まった考えが蔓延していたように思う。15年、2年と同じ会社、同じ業界にいれば、あくまで肌感覚ではあるが、そうならざるを得ないのかもしれない。事実、転職組は居ても殆どが車の営業から、車の営業に転職して来た人だった。

 

今の職場は、社長自身が転職組である。20代の若い人はさておき、色々話していると半分くらいは転職組なのではないだろうか。新しいものを取り入れる文化が醸成されているのだろうと思う。そして皆口々に言うのが「うちはホワイトな方だと思うよ」というセリフである。

 

 

他にも、昨日は金晩ということもあり課長が「今日は飲みに行くし18時には終わるわ、君も来るか?」と音速で帰宅したり(前職では有り得なかった、早くて20時がデフォ)、そもそも昼休みがきっちり1時間存在していたり、皆さん有給半休をカジュアルに取得していたりと、ホワイトエピソードは沢山ある。

 

本社研修3日、配属先5日というまだほんの短い時間なので、人間関係の機微まで読みとることは難しいにしても、転職して良かったと思えている。

 

人生も1/3が過ぎようとしている、まだまだこれからやで。