人生2度目の合コンに行った話
僕は浮かれていた。
「合コン」という響きに。
2軒目のバーでええ感じになる?
ワンチャン狙ってお持ち帰り?
連絡先だけでも?
淡い夢。
同期が相席屋で知り合った一つ歳上の女性達と合コンをすることになった。
19:00 ドトールで作戦会議
先輩、同期、おれの3人で、今日はどうするのかを話し合う。とりあえず禁煙で、もしかぶった場合はお互い様子を見ながら手を打つ。程よく仕事の愚痴を交えつつ、19:45にはお店に行こうと席を立つ。
19:45 入店
肉バル○○、なかなか洒落てるじゃないか。ワインと生ハムでもかちこんで食事を楽しもうじゃないか。エレベーターで5階に上がり、通された席はなんと普通のテーブル席であった。いや、個室ちゃうんかい。この時点でほぼ負けは確定していたのかもしれない。
20:00 女子陣集合
前評判通りの顔ぶれである。僕が目をつけたのは正面二つ隣の女性である。派手さはないが素朴な可愛さがある。チノパンに黒ニットMA-1というファッションも男ウケを狙ってないのが素晴らしい。ましてや仕事休みだったというのだから、普段からそんな格好をしているのだろう。
ビールで乾杯である。
この時の席順は以下の通りである。
(白丸が女性 二重丸が男性)
狙ってる子
↓
○ ○ ○
○
◎ ◎ ◎ ←おれ
一番左の幹事の同期は、なかなかにポンコツボーイである。そうなると真ん中の先輩はポンコツのフォローに徹し、結果として僕は2人の女性を相手することになってしまった。いや、そもそもスマホを構うな、正面の女。ジンジャーエールを頼んでおいてそりゃないぜ。いや、話を振っといて質問返したら生ハムみたいな薄い回答しかしない左前の女。そりゃないぜ。
もう趣味とか恋バナとかぼちぼちと話題もつきてしまって、さあ何を話そうかと思案していると、「席のお時間です」との声。
お店を出て、二軒目に行く気分にもなれず、意中の女の子はそそくさと反対方向に帰ってしまい、生ハムみたいな薄い回答しかしない女と帰ることになった。電車の中でも湯葉かよ、みたいな会話を繰り広げ、意外と近所だったので「またスーパーとかで会ったらよろしくね笑」とのこと。もう顔とかほとんどおぼえてない。
そんなこんなで、僕の人生2度目の合コンは幕を閉じました。連絡先交換もしてないし、意中の女の子とも喋れてないし。楽しませる努力か、楽しませるイケメンじゃないので話術で、次回にしっかりと生かしていこうと思います。